私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「リバティーン」

2006-04-11 20:29:54 | 映画(ら・わ行)


17世紀、イギリスに実在したという放蕩詩人、第2代ロチェスター伯爵ことジョン・ウィルモット。彼の破天荒な人生と破滅にひた走る姿を映画化。
監督は映画初監督となるローレンス・ダンモア。
出演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップ。「イン・アメリカ」のサマンサ・モートンら。


はっきり言って印象に残らない映画だ。どうでもいい内容だったな、という程度のものしかこの作品から感じることはできない。

多分、それは脚本のせいだろう、と思う。
ロチェスターがなぜそんなことをしたかったのか、なぜそういう展開に流れていったのか、そういったつなぎにぎこちなさがあって、観客である僕の側に伝わってくるものがなかった。特に冒頭で煽っておいたロチェスターの魅力がまったく出ていない。
もちろんジョニー・デップはいい演技をしていたし、彼らしさは存分に出ていたのだけど、それ以外の部分でキャラの魅力や行動理由を伝えることには完全に失敗していた。
そのため、冒頭と呼応しているラストの独白が極めて空疎なものとなってしまった。描きようによっては極めて効果的になりえただけに残念と言うほかにない。

ジョニー・デップが好きだったら、この映画は観るに値するのかもしれない。
しかし映画はプロットと思っている僕には、退屈な映画でしかなかった。

評価:★★(満点は★★★★★)

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